「とても優しくて良い人なんですけど、なんか違うような気がします。」
「また探せばもっと他にいい人がいると思うので、気持ちを切り替えて頑張ります!」
結婚相談所では、お見合いや初デートをしてみたけど、希望条件が合わずにお断りになってしまうケースがあります。
婚活カウンセラーとして多くの会員さんを見てきましたが、
「もっと他にいい人がいるはずだから気持ちを切り替えて新しい相手を探そう」
という思考の人は、理想の結婚相手には出会いにくいです。
「もっと他にいい人がいるだろう」という思考は、結婚という重要な決断を鈍らせる問題にもなってくるからです。
もちろん会った瞬間に運命の相手だと気づくこともあるのですが、何回かお会いをしていくことで理想の相手だと気づくこともあります。
特にお見合いや初デートなどの短時間では、理想の結婚相手だと気づかないことも多いです。
今回は、婚活において「もっと他にいい人がいるはずだろう」という思考はなぜ危険なのかについて解説したいと思います。
もっと他に良い人がいるだろうという思考が結婚できない3つの理由
①チャンスを逃してしまう
理想の結婚相手を追求するあまり、目の前の素敵な人に気づかずにチャンスを逃してしまう可能性があります。
妥協してまで結婚をしたくないという思考が、ご縁を大切にできないことに繋がりやすいです。
②理想がどんどん高くなってしまう
婚活が長引くほどに、理想の結婚相手の条件がどんどんエスカレートしていきます。
年齢、年収、外見、学歴などの様々な条件を求めすぎると、該当する人が見つかりにくくなります。
年齢が上がるにつれて自分の市場価値は下がっていくはずなのに、相手に求める希望条件は10年前とほとんど変わらない人も多いです。
たとえば、年収700万円以上の男性を希望条件にしただけで、成婚できる確率は格段に下がります。
年収700万円以上の未婚男性は全体の5%以下というのが現実ですので、理想が高すぎることを受け入れられず、婚活が辛くなり挫折をしてしまう人も多いです。
③比較対象が精神的疲労に繋がる
「もっといい人がいるかも」という思考は、常に相手のことを比較しているので、精神的に疲れやすいです。
どんなに良い人が現れたとしても、「もっといい人がいるかも」という考えが頭をよぎってしまい、結婚という大事な決断できなくなることもあります。
他の人と比較し続けると、自分が本当に大切にしたい価値観や希望条件を見失いやすくなります。
「もっといい人がいるかも」という思考からの脱却方法

「もっと他にいい人がいるはず」という思考に囚われすぎると、結婚を決断することができずに婚活を逃してしまう可能性が高くなります。
すぐに変わることは難しいですが、「もっといい人がいるかも」という思考からの脱却方法があるので紹介します。
まずは、理想の結婚相手の条件を明確にすることです。
絶対に譲れない条件と妥協できる条件を整理することで、基準が明確になります。
ただし、希望条件が全て一致したとしても幸せな結婚ができるわけではないので、希望条件を厳しく決めることはおすすめしません。
婚活で一番大切なことは、目の前にいる相手の良いところに目を向けることです。
この姿勢を続けることで、良いご縁に巡り合うことができます。
理想の結婚相手の探し方
結婚相談所では最初にお見合いをするのですが、相手の良い所をできるだけ多く探してみるようにアドバイスをしています。
婚活でのお見合いや初デートでは、どうしても悪い部分に目が行ってしまい、減点方式で相手を判断してしまう方が多いです。
1人1人に良い部分はたくさんあるはずなので、加点方式に切り替えるだけで、相手の見え方も変わってきます。
そもそも比較をして結婚相手を探す必要はないと思います。
婚活で大事なことは、希望条件の合う完璧な相手ではなくて、一緒に人生を歩める相手を探すことです。
現実では完璧な人間はいませんので、希望条件よりも一緒にいて居心地の良い相手の方が幸せな生活を過ごすことができます。
「もっといい人がいるかもしれない」ではなくて、今ある出会いを大切にしている人が良いご縁に恵まれています。
「もっと他にいい人がいるはず」という思考はかなり危険です。
婚活がうまくいかない時は、結婚相手に対して本当に求めていることは何かを考えてみることも大事なことです。